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八王子ClubHAVANA 轟音共鳴

正直言うと、HAVANAは個人的に難しいハコだ。

VROOMとしては都内で月に平均4本前後ライブをしていて、
中にはやり慣れたところもあるし、初めてのところもある。
だが、星の数ほどライブハウスがあるものの、
出演したハコの名前はそれほど多くないかもしれない。
もとよりうちらは、どこのハコやら何のジャンルやらは
ほとんど気にしない連中ではあるけれど。

どちらかと言えば、HAVANAはピッタリ来るハコの筈だ。
「轟音共鳴」と銘打たれたハコの企画は既に裕に100回を超えている。
DJをメインにしたクラブ系イベントだってやっているし、
VROOMのように、しっかりと低音と迫力を出したいバンドには合う筈である。

しかし、いつも難しい。

俺が入って初めてHAVANAに出た日。忘れもしない去年の2月。
柏のバンド「典」とたまたま共演だった。
俺は当時、今以上にベースの音作りはちんぷんかんぷんで、
メンバーに結構怒られた。リハの段階で音作りが上手くいかなかった。
結果は最悪。その後の典の白橋君の音がどれほど素晴らしかったことか。

その後、ベースアンプをようやく購入して、11月に再出演。
しかし・・・
ライブ後にRECしたMDで音を確認しつつ、
コンプレッサーを買おうか真剣に悩んでいる俺がいました。

結局やめたけど。

で、昨日。3度目のHAVANA。
前回までの反省を生かして音作りしてみるものの、やはりピタッとはいかない。
今でもずっとそうなんだけど、
さてリハですよっつって、
セッティングして、PAさんに「じゃあベースさん音下さい」て言われるまでの、
わずか3分ほどの間に、
スピーカーやハコの壁などの特性の、
音に対する影響力を考慮して音を作るというのは、
ものすごく難しく、いやもう、諸先輩方はそういうの完璧にやってるんでしょうが、
もう、ものすごく色々な要素が絡み合うので、
「アンプでこういうセッティングに決めた」なんてカスですよ、
何の役にも立ちません。
その3分の間、
「狙いたい音 = 自分でどうにも出来ない部分 + 自分で調整できる部分」
という式を全部埋めなくちゃいけないわけですから。
狙いたい音がわかってなきゃ話にならないし、
他のメンバーの音にもよって調整の必要が出てくる。

でもさ、ロックバンドなんだからさ、出てきた音が気持ちよければ良いんじゃね?
みたいなのもあるじゃないですか。

けどね、それが一番難しいんだってば、実は。

あれこれ試行錯誤しつつ、最終的にはまあまあ納得できる音にはなった。

さて、ここからが本題。

VROOMの後に出演したお馴染み「Drunken Butterfly」。
これがまさに完璧だった。

「出てきた音が気持ちよければ良いんじゃね?」

この言葉の究極形態がまさに彼らの音楽だったわけで。
好きなバンドは沢山いるけど、
パフォーマンスがかっこいいとか、歌詞が感動的とか、テクニックが超絶的だとか、
この構成アタマ良いなとか、照明良いなあとか、エフェクターの音面白いなあとか、
全部抜きで、五つの感覚が全部音にもってかれるバンドを初めて見たと思う。

体感時間10分ぐらいで、彼らの30分のライブは何事もなかったかのように終了した。
いや、果たしてそれが音楽なのかどうかもよくわからないしどうでもいい。
音楽のありとあらゆるルールを完全に無視して成り立つ音楽。
そんなとんでもないことをステージでさらりとやってしまう彼らのかっこよさ。
半端じゃないですよ。

出順が彼らの前でよかった、彼らの後にやるバンドさんはかわいそうだ。
と、初めて真剣に思ったライブでした。

というわけで見事に風邪をひいたわけです。
まあ大した事ないんだけどね。

もうひとつ、個人的にかっこいいバンドを紹介しときたいんですが、
秋田に「Halos」て言うユニットがいます。
まあなんというか、
秋田のインディーズシーンの粋を凝結したかのような濃厚なユニットで。
先日、下北沢モナレコードにツアーできていたときに見に行きました。
Halosは、Drunken Butterflyの音楽とは対極、
言葉とメロディと音と、そして周波数の重なり方も含めた意味でのハーモニー、
音楽的な要素のすべてを、完璧なまでに網羅して風景を描ききる。
それは穏やかでやさしいのに、言葉がものすごく刺さって来たり。
たとえば、いくら心洗われる美しい風景があっても、
じゃあずっとそこに住めるかって言ったら無理なわけで。
それは、ある種「足りている」からこそ「美しい」、と感じることができる。
まあそういうのは人によるだろうけど、
そういうあまり思いたくないもどかしさみたいなものが終始刺さってくる。
バンドの形態こそ、いわゆる「バンド」の形態をとっている。
ものの、こんなことが出来るバンドはそうそういない。
穏やかな音に描かれる風景は、決してやさしいだけじゃなく、
裏側の厳しさまで、言葉少なに見せられるんだから。
もちろん演奏も上手いし、控えめである。
それをさらりとやってしまう佇まい。・・・という一点だけは、
Drunken Butterflyと少し近いものがある気がする。

HalosとDrunken Butterfly。
音楽好きを自称する方には是非見ていただきたいバンドです。
halos
Drunken Butterfly
音楽が心を豊かにするなんて嘘だと思ってたんだけど、
ほんとだわ、て確認できるから。
て、自分もやってるのにそんなこと言っちゃいけないわな。

というわけでわたくしは、
風邪はダルイながらもせっかく引いたのでエンジョイしておりますが、
VROOMは急遽3月のライブが一本追加!
次回は3月3日ひな祭り、四谷アウトブレイク2周年記念イベントにトップバッターで出ます!
23日の自主企画イベントもそろそろ発表できる段階になりましたし、
それに向けて着々と準備しつつも、お祝い事はぶち壊しに行くつもりでいくので、
都内の皆様是非是非遊びに来てくださいな。

http://vroomtheband.info

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